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2022年にヴァル・ドゥ・マルヌ・バラ園で
披露されたバラSakurako Nagiraと桜子さん。
2021年の「オルレアン新品種国際バラコンクール」で
銀賞を受賞。 -
フローランタン柳楽桜子 (なぎら さくらこ)
フローランタン・コンサルティング代表フランスパリ在住、島根県出雲市出身
フランス国立園芸協会主催「ローズグランプリ」と、パリ市主催「バガテル新品種国際バラコンクール」の公認審査員を20年に亘り務め、ヨーロッパ各国でのコンクールにも、審査員として招聘されている。
バガテルでは、2017年開催の「第110周年記念コンクール」の審査委員長に迎えられた。
ローズアンバサダーとして世界を舞台に活躍、バラをはじめとする花卉園芸交流に貢献している。
また、フローランタン・コンサルティング代表として、日仏間の自治体および民間における、経済文化交流事業を数多く手掛けている。ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、パリ市庁、パリ国際会議場とのタイアップなど、大掛かりな交流事業に実績をもつ。2022年には、パリ南郊外にある「ライ・レ・ローズ」の名で親しまれる、世界で初めて造られたバラ園「ヴァル・ドゥ・マルヌ・バラ園」で、フランスのバラナーセリー「ポール・クロワ」作出のバラSakurako Nagiraが、ヴァル・ドゥ・マルヌ県から公式に発表され命名式が行われた。このバラは発表後に「バラ遺産」として登録され、「永遠のバラ」として同バラ園で保存公開されている。フランスでは2023年からバラ苗として一般にも発売されている。
「新品種国際バラコンクール」の中で、世界で最も伝統のあるパリ・バガテルをはじめ、
欧州での主要なコンクールの審査員を務める桜子さんが、新たに100品種をセレクト!
そしていよいよ、フランスのポール・クロワ社から発表され、2022年にフランスで桜子さんに捧げられたバラ「Sakurako Nagira」を、日本で由志園が初公開!展覧会初日にお披露目式を開催します。
その他、世界で活躍し日本を代表する育種家、”バラの家”の木村卓功さん作出の新品種のバラの数々を幾つもお披露目するほか、世界に先駆けて今春日本で初公開となる、ローズ・アンドレ・エヴ社のジェローム・ラトゥーさん作出の「ムッシュ サティ」も、由志園で公開します!
ぜひこの機会に、日本庭園 由志園のバラの世界をお楽しみください。
バラ「Sakurako Nagira」桜子さんの名前にちなんで、
八重桜の花びらを連想するような可憐な花が
沢山咲き、良く返り咲く。
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バラ 「Sakurako Nagira」の日本初公開を記念して、ゲストをお迎えしてのお披露目式を開催します。ヨーロッパでの「バラの命名式スタイル」そのものをご覧いただけます。華やかな本場のセレモニーに、ご参加なさってみませんか。
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昨年大好評により、「もっと詳しくバラを知りたい、もっとバラを楽しみたい」方のために、桜子さん解説によるバラツアーを開催いたします。会期期間の毎週末に、昨年よりも時間をたっぷり取って内容を充実させ開催いたします。100品種ものバラと共にツアーをお楽しみください。
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日本最大級の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」に桜子さんがゲスト出演されます。
詳しくは https://yfg-fes.jp/stage/ もしくは右記のQRコードからご確認ください。
協力:写真・文章提供 Copyright©「バラの家」
パリ・バガテル公園で分類されている主なバラの系統
ひと言で「バラ」と言っても、バラには把握しきれない程の品種が存在するのと同時に、いくつかの「系統」(樹形や花の咲き方)がある。低木として育てたり、アーチ状にするなど、仕立てに合わせて選んだり、花の咲き方で選んだり出来る。
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ハイブリッドティー(HT)
樹高60〜80㎝位の木立ちで、一本の枝の先端に、比較的大輪の一輪の花が咲く。
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フロリバンダ
樹高60〜80㎝位の木立ちで、一本の枝が先端で細かく分かれ、中輪や小輪の花が房付きに沢山咲く。
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シュラブ
樹高120〜150㎝位の木立ち。切り戻して低めの木立ちにして観賞したり、枝を伸ばし半つるバラにして、フェンスやアーチにも仕立てることも出来る。
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ミニバラ
樹高が30〜40㎝とコンパクトで、小輪の可愛らしい花を沢山咲かせる。鉢植えにも適していて、ベランダなどでも育てやすい。
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グランドカバー
小輪が多く、半つる性の枝が地面を這うように横に伸び、斜面に植えても景観として美しい。
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ツルバラ
一本の枝が2m以上に伸び、枝の間から沢山の花を咲かせる。壁やアーチ、オベリスク(写真のようなタワーの形状)などに誘引する。
文章提供 Copyright ©「バラの家」
そのバラの病気に対する強さをベースに、樹勢、耐暑性等を考慮し、育てやすさごとに分類したグループ名。数字が小さいほど育てやすく、数字が大きいほど育てづらい。タイプ0が最強。その数字は、バラが健全に育つために必要な、月々の薬剤散布回数とイコールとなる。害虫においては耐病性よりも、環境や育て方に起因する要因が多いので、タイプと害虫の発生は別である。
※今回ご紹介しているバラ百選はタイプ2までのバラです。
※タイプ1の中でも、よりタイプ0に近い品種は次の薬剤散布が品種説明欄に記載される。「年に5回の剪定後ごとの薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。タイミングは3月上旬、1番花開花後、2番花開花後、夏剪定後、秋花が咲いた後の花後剪定後の5回。剪定後は株が小さくなるので散布の仕事量の低減やコスト削減になる。」