
「新品種国際バラコンクール」の中で、世界で最も伝統のあるパリ・バガテルをはじめ、
欧州での主要なコンクールの審査員を務める桜子さんが、新たに100品種をセレクト!
特に今年は、日本は元より欧州の主要なコンクールで、これまでに多くの受賞を果たしている、
“バラの家”木村卓功さん作出の、新品種の数々をお披露目するほか、
コンクールではグランプリ受賞が常習の仏人、ローズ・アンドレ・エヴ社ジェローム・ラトゥーさんが、
日本の2つのコンクールに初出品で、いきなり金賞と銀賞を受賞の「パートナー」にも注目です。
また弊園にゆかりの華道家 假屋崎省吾さんに、
京成バラ園芸(株)から捧げた「ショウゴ エレガン」も、特別展示いたします。
今年は、桜子さん解説付き限定バラツアーや
バラの専門誌『New Roses』編集長の玉置一裕氏と桜子さんによるスペシャルトークショー
【5月20日(土)、21日(日)限定】も開催。
ここでしか聞けない贅沢なバラトークショー&ツアーは必見です。
ぜひこの機会に、日本庭園 由志園のバラの世界をお楽しみください。

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昨年6月17日にヴァル・ドゥ・マルヌ・バラ園で
披露されたバラSakurako NAGIRAと桜子さん。
2021年の「オルレアン新品種国際バラコンクール」で
銀賞を受賞。 -
フローランタン柳楽桜子 (なぎら さくらこ)
フローランタン・コンサルティング代表フランスパリ在住、島根県出雲市出身
フランス国立園芸協会主催「ローズグランプリ」と、パリ市主催「バガテル新品種国際バラコンクール」の公認審査員を20年に亘り務め、ヨーロッパ各国でのコンクールにも、審査員として招聘されている。
バガテルでは、2017年開催の「第110周年記念コンクール」の審査委員長に迎えられた。
ローズアンバサダーとして世界を舞台に活躍、バラをはじめとする花卉園芸交流に貢献している。
また、フローランタン・コンサルティング代表として、日仏間の自治体および民間における、経済文化交流事業を数多く手掛けている。ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、パリ市庁、パリ国際会議場とのタイアップなど、大掛かりな交流事業に実績をもつ。昨年6月17日には、パリ南郊外にある「ライ・レ・ローズ」の名で親しまれる、世界で初めて造られたバラ園「ヴァル・ドゥ・マルヌ・バラ園」で、フランスのバラナーセリー「ポール・クロワ」作出のバラSakurako NAGIRAが、ヴァル・ドゥ・マルヌ県から公式に発表され命名式が行われた。このバラは発表後に「バラ遺産」として登録され、「永遠のバラ」として同バラ園で保存公開されている。フランスではこの春からバラ苗として一般にも発売されている(日本未発表)。
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桜子さん解説付き限定バラツアー事前予約制
もっと詳しくバラを知りたい方にお楽しみいただけるツアーとなっております。
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「バラのトレンドを語る ~日本庭園に息づくバラ~」事前予約制
先着60名様
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玉置一裕(たまおき・かずひろ)
年二回発行のバラの専門誌『New Roses』編集長。撮影・執筆・アートディレクション等を一貫して行う。講演・執筆等でも「いまのバラ」を伝え、「日本のバラのトレンドは玉置編集長により成り立っている」と、日本のバラ業界や愛好家から一目置かれる存在である。
新品種プロデュースに数多く携わり、命名・コーディネートした品種は110品種以上。育種・栽培・デザイン・楽しみ方などバラの文化はもとより絵画・文学・音楽などほかの芸術文化との関わりもあわせて表現していることから、「バラの文化人」とも呼ばれることも。バラ栽培歴45年以上。日本ばら会会員。「ジャパンローズコンクール(JRC)*」および「ぎふ国際ローズコンテスト」審査委員。*JRCとはJapan Rose Societyの略で、つまり「日本ばら会」主催のバラコンクールを意味しています。
協力:写真・文章提供 Copyright©「バラの家」
パリ・バガテル公園で分類されている主なバラの系統
ひと言で「バラ」と言っても、バラには把握しきれない程の品種が存在するのと同時に、いくつかの「系統」(樹形や花の咲き方)がある。低木として育てたり、アーチ状にするなど、仕立てに合わせて選んだり、花の咲き方で選んだり出来る。
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ハイブリッドティー(HT)
樹高60〜80㎝位の木立ちで、一本の枝の先端に、比較的大輪の一輪の花が咲く。
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フロリバンダ
樹高60〜80㎝位の木立ちで、一本の枝が先端で細かく分かれ、中輪や小輪の花が房付きに沢山咲く。
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シュラブ
樹高120〜150㎝位の木立ち。切り戻して低めの木立ちにして観賞したり、枝を伸ばし半つるバラにして、フェンスやアーチにも仕立てることも出来る。
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ミニバラ
樹高が30〜40㎝とコンパクトで、小輪の可愛らしい花を沢山咲かせる。鉢植えにも適していて、ベランダなどでも育てやすい。
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グランドカバー
小輪が多く、半つる性の枝が地面を這うように横に伸び、斜面に植えても景観として美しい。
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ツルバラ
一本の枝が2m以上に伸び、枝の間から沢山の花を咲かせる。壁やアーチ、オベリスク(写真のようなタワーの形状)などに誘引する。
文章提供 Copyright ©「バラの家」
そのバラの病気に対する強さをベースに、樹勢、耐暑性等を考慮し、育てやすさごとに分類したグループ名。数字が小さいほど育てやすく、数字が大きいほど育てづらい。タイプ0が最強。その数字は、バラが健全に育つために必要な、月々の薬剤散布回数とイコールとなる。害虫においては耐病性よりも、環境や育て方に起因する要因が多いので、タイプと害虫の発生は別である。
※今回ご紹介しているバラ百選はタイプ2までのバラです。
※タイプ1の中でも、よりタイプ0に近い品種は次の薬剤散布が品種説明欄に記載される。「年に5回の剪定後ごとの薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。タイミングは3月上旬、1番花開花後、2番花開花後、夏剪定後、秋花が咲いた後の花後剪定後の5回。剪定後は株が小さくなるので散布の仕事量の低減やコスト削減になる。」