シャンパーニュ

Champagne

軽快で爽やかな花色、豊満で魅力的は花容。美の調和が感じられるバラ。

【花】
黄みがかったアプリコット、カップ咲き、中輪房咲きの花。柑橘を感じるフルーツにティの強香。アプリコットから咲き進むと、クリーム色に。おおらかでありながら、とても魅力的な美しいカップ咲きに咲く。咲き進むとロゼット咲きに。

【栽培】
四季咲き性。樹勢は普通、耐病性が強い横張の木立樹形のバラ。うどんこ病にも黒星病にも強い。年に5回の剪定後ごとの薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。タイミングは冬剪定後の芽が膨らみ始めた時、1番花開花後、2番花開花後、夏剪定後、秋花が咲いた花後剪定後の5回。剪定後は株が小さくなるので散布の仕事量の低減やコスト削減になる。また薬剤散布を一切行わなくても、環境の良い場所では、ほとんど病気にならずに生育する。もしくは多少葉を落としてもすぐに新芽を伸ばし、枝葉を吹きなおす。耐暑性だけでなく、寒さにもやや強く、寒冷地の気候にも適応できる。地植え、鉢植えにともに向く。樹高はやや低めなので、お庭で植えるなら前方から半ばに。トゲは普通。シュート更新はいらない。枯れた枝や、劣化した枝を切り落とし、込み入った場所の枝を梳けば良い。

【育種エピソード】
10年近く選抜で見てきたが、最も耐病性がある品種達と比べると、ほんの少しその性質に劣る。だが、バラの魅力は花であると、ほんの少しだけ目をつぶり発表した。最近耐病性に偏りすぎた選抜を行っていた自分自身を気づかせてくれたバラ。とはいえ、前時代のバラと比べると、圧倒的な耐病性を持つ。美しさや香りなど花の魅力と、耐病性、樹の機能面の性能。そのバランスの上に、バラの育種は成り立つ。

【命名由来】
フランス、シャンパーニュ地方のスパークリングワインのイメージから。花色もそうだが、香りはティをベースに柑橘等、フルーツの香りが混ざり、まさにそのスパークリングワインを思い出す。また、13世紀にシャンパーニュ伯チボー4世が十字軍の遠征から帰る際に、ダマスクローズをフランスに持ち帰ったことも、そこに重ねて。
品種名 シャンパーニュ
Name Champagne
ブランド ロサオリエンティス プログレッシオ
系統 F フロリバンダローズ 作出年 2023
出生地 日本 作出者 木村卓功
交配 不明もしくは未発表

タイプ タイプ1 開花性 四季咲き

花色 オレンジ系 アプリコット 花の特性
花形 ロマンチック系 カップ咲き 花茎 中輪
芳香 強香 香質 フルーツにティ

樹形 木立樹形 普通タイプ 樹高・伸長 90~120cm

樹勢 普通 うどんこ病 強い
黒星病 強い 耐陰性 普通
耐寒性 普通 耐暑性 強い

特性 おすすめ初心者向きタイプ1以上

栽培適正:鉢植え向き地植え向き

※育てる環境や個体差による違いもありますので、ひとつの目安としてご参考ください。